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皆知っているかなぁ、キサゲ加工ってんだけど超精密加工機を作るのに欠かせない技術で、精密常盤や超精密ガイドを作るための加工法。私は仕事で超精密加工機・測定器に関わる事が多いんだけど、その度に「キサゲ職人」という存在について聞いてきた。何でも某T芝機械では「体調が悪いと仕事にならないから年休、残業、勤務時間、という概念が無い」とか(ホントに工場の人がそういっていた)、嘘かまことか判らん神秘の職人技。その技については一度見たかったんだけど、なかなか見れるものではなかった。が、今日たまたまテレビを付けたらここがケーブルテレビで紹介されていた!これが日本から出て行っちゃったら「精密機械業はおしまい」という技を見せてくれたよ。いやー、腰骨の下にキサゲを当て付けて腰からぴょこぴょこキサゲを押して加工する常盤に押し付けて加工するんだけど、とんでもない根気と慎重さが要求される仕事ですわ。すごい。「1ミクロン」の世界の難しさは、なかなか人に伝わらないんだけど私には判る。私がやるのはφ60(それでも60だよ!)で0.5ミクロン。彼等は1平方メートルで1ミクロン。どっちがすごいって、絶対彼等だよね。それを手でやるんだよ!そりゃ出来るんだけど、ホントにやるのはすごい事だ。素直に感動したよ。これに比べたら、申し訳ないけど今の大半のレンズ職人はまだ努力も鍛え方も足りないな。私自身も反省&励みになったよ。
で、今日はメーンディッシュ!松茸を弱火で焼いているとじわっと水分が出て半透明になってくる。ここまで待たないとぱさぱさしてあんまおいしくないんだ。
by mamof67
| 2004-11-07 22:33
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